いま、「万博」っていうイベントが大阪府で開催されているのは知ってる?
「万博」は、世界中から集められた、社会をよくするためのアイデアや技術が発表される場なんだ。
もちろん、日本のカガクの技術も紹介されている。その一部を見てみよう。
もしかしたら、きみが大人になるころには、この技術が当たり前のものになっているかもしれないね。


提供:2025年日本国際博覧会協会


水の上をスイスイ進む!
水素で走る船「まほろば」

岩谷産業
大阪の街から万博会場へ、水上クルーズを楽しみながらアクセスできるのが、水素で走る船「まほろば」だよ。水素と空気中の酸素から電気を作る「燃料電池」と、バッテリーに充電した電力を組み合わせたハイブリッド動力で動いていて、航行中の二酸化炭素の排出はゼロ。エンジンの大きな音や燃料のにおいもなく、静かで快適な乗り心地もポイントなんだ。環境にやさしいエネルギーで進むこの船に乗って、万博に向かう時間も楽しくすごしてみよう!



“いのち”と出会う
森の体験パビリオン

住友グループ
住友館は、住友グループが大切に育てている「住友の森」の木々を使って建てられた、自然や未来を考えるパビリオン。建物の中では、ランタンを手に森をめぐる冒険「UNKNOWN FOREST」や、はば20m×高さ7.5mの大スクリーンでいのちのドラマを体感できる「パフォーミングシアター」など、大迫力の体験が待っているんだ。そして、実際になえ木を植える「植林体験」では、切った木のあと地に新たな森を育てる活動にも参加できるよ。森と共に生きる未来を体感してみよう!



未来の太陽電池で
目指せカーボンゼロ!

積水化学工業
西ゲート交通ターミナルのバスシェルターには、積水化学工業が開発した「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」が使われているんだ。これは、うすくてやわらかく、いろいろな場所につけることのできる新しい太陽電池なんだよ。ここで発電された電気は、夜のLED(発光ダイオード)のライトをともすのに使われているよ。まだ開発中だけど、これからの電力作りを大きく変えるかもしれないんだ。環境にやさしい社会を目指すための、大切な一歩なんだね。



土にもどるギネス認定の
3Dプリント建築

ダイセル・竹中工務店
万博会場に登場した「森になる建築」は、酢酸セルロースという、木から作ったプラスチック素材「CAFBLO®」を使って、3Dプリンターで形づくった、まったく新しい建物。“自然にかえるプラスチックで造った世界最大の3Dプリント建築”として、ギネス世界記録にも認定されたんだ! 和紙や植物を使った外装と、まわりに広がる緑も全部ふくめて、使い終わったら土などの自然にかえる、環境にやさしい建物。これからの未来には、こうした建物がもっと増えるかもしれないね。



すべてバイオで生まれた
100年使える未来の床材

hide kasuga 1896・三井化学
EXPO ナショナルデーホールには、「TRANSWOOD® with Prasus®」という新しい床材が使われているよ。木の粉や廃食用油などから生まれた、オールバイオ(すべて自然由来)の素材なんだ。軽くて割れにくく、リサイクルもできるすぐれもの! しかも、二酸化炭素(CO2)の排出量やプラスチックの量を減らせるんだ。中でも「Prasus®」というバイオマス樹脂は、石油由来の樹脂に比べて、CO2を約60%も削減できる。100年先まで使えることを目指して工夫された素材なんだよ。


「万博」は世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場です。2025年大阪・関西万博は、2005年に開催された愛・地球博に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。
参考資料
大阪・関西万博公式Webサイト
https://www.expo2025.or.jp/
